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呉汁とは

呉汁(ごじる)は、日本各地に伝わる郷土料理です。

水に浸した大豆をすりつぶした「呉(ご)」を、味噌汁に加えて作る料理で、大豆の豊かな栄養と旨味を生かした、日本の伝統的な養生食として受け継がれてきました。

地域によって具材や味付けは異なりますが、熊本県をはじめ九州でも親しまれている郷土料理です。

SOBA TAKANOでは、この呉汁の思想を受け継ぎ、大豆と黒胡麻を合わせることで**「護摩蕎麦」**を生み出しました。

護摩蕎麦は単なる蕎麦料理ではなく、呉汁の文化と日本料理の哲学を、一杯の蕎麦として表現した料理です。

  • 夏の終わり、枝豆のまめつゆ蕎麦|亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の

    夏の終わり、枝豆のまめつゆ蕎麦|亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の

    夏の間、十割手打ち蕎麦とともにお出ししてきた「枝豆のまめつゆ」。今年は、9月22日をもって終了します。

    新潟県上越市柿崎から届いた枝豆。
    育ててくれた人、届けてくれた人、そして召し上がってくださった皆さまに、心からありがとうございます。

    夏の終わりに、このまめつゆを蕎麦屋として作る理由と、その先に続く料理の話を少し。

    ■ 蕎麦と、豆を食べる

    蕎麦を何につけて食べるか。

    蕎麦屋にとって、つゆは大切な仕事です。高のでは、鰹・昆布・干し椎茸の出汁を土台に、合わせる素材を考えています。

    枝豆のまめつゆは、枝豆の香りと甘みを、蕎麦と一緒に味わっていただくためのつゆです。

    ひと口目には枝豆の香り。
    噛むほどに、粗挽き十割蕎麦の味わい。
    その間を、出汁がつなぎます。

    蕎麦の香りを楽しむだけでなく、豆のおいしさも食べる。蕎麦とつゆを合わせて、一つの料理に仕立てたいと思っています。

    ■ 高のは「蕎麦を料理する」

    高のの蕎麦は、粗挽きの蕎麦粉や韃靼蕎麦粉などを合わせて打つ十割手打ち蕎麦です。

    どの粉を使うか。
    どう合わせて、どう打つか。
    そして、どう茹でて、何と食べていただくか。

    粗挽きの蕎麦は、しっかり茹でることで生まれる、もちもちとした食感も魅力です。その蕎麦に、豆のやわらかな旨みを重ねる。

    僕にとって蕎麦打ちは、料理の途中にあります。

    打ち上げた蕎麦を、どんな一膳にするのか。そこまで考えるのが、高のの蕎麦料理です。

    ■ 枝豆のまめつゆを、夏で終える理由

    枝豆には、若い豆ならではの青い香りとみずみずしさがあります。その味を、夏の楽しみとしてお届けしてきました。

    枝豆は、若いうちに収穫した大豆です。

    成熟した大豆になると、味わいは変わります。枝豆の季節を惜しみながら、今度は大豆の甘みやコクを楽しむ。

    だから、枝豆のまめつゆの終了は、豆の料理の終わりではありません。

    夏の枝豆から、次の大豆へ。
    蕎麦に合わせる豆の味が、季節とともに移っていきます。

    ■ 一年を通して、呉汁のある蕎麦屋でいたい

    水に浸した大豆をすりつぶしたものを「呉(ご)」と呼び、それを汁に仕立てた料理が「呉汁」です。

    各地の家庭で受け継がれてきた、素朴で、滋味深い郷土料理。豆をすりつぶし、そのおいしさを余さずいただこうとする仕事に、僕は惹かれます。

    高のでは2013年から、呉汁を蕎麦に合わせてきました。大豆の呉に黒練り胡麻を合わせ、出汁でのばす「護摩蕎麦」も、その歩みの中から生まれた料理です。

    夏の枝豆のまめつゆも、その先につながっています。

    千葉県神崎町の在来大豆をはじめ、各地で出会う大豆。それぞれの豆を知り、自分の出汁と合わせ、蕎麦の料理にしていきたい。

    一年を通して、呉汁をメニューに置く蕎麦屋でいたいと思っています。

    ■ 蕎麦と大豆で、一膳の日本料理

    蕎麦も、大豆も、日本の暮らしの中で食べ継がれてきた素材です。

    その二つを、出汁でつなぐ。

    派手なことではありませんが、素材を見つめ、手をかけ、一膳に整えることに、日本料理の仕事があると思っています。

    高のが考える養生料理は、日々を生きる身体を思って作る食事です。

    蕎麦を食べたい日に、豆のおいしさにも出会う。
    お腹を満たしながら、少しほっとする。

    そんな時間をお届けできたら嬉しいです。

    ■ 夏の味から、その先へ

    今年の枝豆のまめつゆは、9月22日で一区切りです。

    十割手打ち蕎麦と味わってくださった皆さま、ありがとうございました。

    最終日の9月22日(火)は、火曜日限定の手打ち麺「小麦蕎麦」と合わせてお出しします。

    蕎麦を打つ日も、小麦を打つ日も、豆と出汁を大切にする料理の思いは同じです。

    夏の枝豆から、各地で出会う大豆へ。
    これからも、蕎麦を料理していきます。

    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の
    店主 高野定義

  • 夏の終わり、枝豆のまめつゆから大豆の呉汁へ|亀戸手打ちラーメンつけ麺高の

    夏の終わり、枝豆のまめつゆから大豆の呉汁へ|亀戸手打ちラーメンつけ麺高の

    今年の「枝豆のまめつゆ」は、9月22日(火)で最終日を迎えます。

    火曜日だけ、小麦を打つ蕎麦屋。
    亀戸手打ちラーメンつけ麺高のです。

    この夏、手打ちの「小麦蕎麦」とともに楽しんでいただいた枝豆のまめつゆ。新潟県上越市柿崎から届く枝豆で、夏の香りをお届けしてきました。

    食べてくださった皆さま、枝豆を育て、届けてくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。

    ■ なぜ、枝豆のまめつゆを終えるのか

    枝豆のまめつゆは、夏の味として作っているからです。

    枝豆は、大豆を若いうちに収穫したもの。同じ豆でも、枝豆には青々とした香りがあり、成熟した大豆には、また違った甘みと深い旨みがあります。

    夏が終われば、次の季節の豆のおいしさへ。

    9月22日は、豆のつゆが終わる日ではなく、夏の枝豆から大豆へとつながっていく節目です。

    ■ 一年を通して、呉汁をメニューに置く店でいたい

    水に浸した大豆をすりつぶしたものを「呉(ご)」と呼び、それを汁に仕立てた郷土料理が「呉汁」です。

    昔から各地の暮らしの中で受け継がれてきた、大豆を丸ごと味わう料理。高のでは、この呉汁を蕎麦や小麦蕎麦につながる料理として大切にしています。

    夏には枝豆。
    その先には、各地で出会った大豆。

    産地や品種、育てる人によって違う豆の味を、自分の出汁で料理する。千葉県神崎町の在来大豆との出会いも、その楽しみを教えてくれました。

    一年を通して、各地で出会った大豆の呉汁をメニューに置く店でいたい。

    枝豆のまめつゆの後にも、そんな高のの豆の料理が続いていきます。

    ■ なぜ蕎麦屋が、小麦の麺を打つのか

    和風出汁で、ラーメンを食べたい。
    僕の出汁に合う麺を、自分で打ちたい。

    それが「小麦蕎麦」を始めた理由です。

    国産小麦をブレンドし、加水率は55%。もちもちとした食感と、つるりとした喉ごしを目指して、手で打っています。

    鰹・昆布・干し椎茸の出汁を生かした温かいつゆ。そして、豆そのものの味を楽しむ冷たいまめつゆ。

    同じ麺でも、合わせるつゆによって表情が変わります。

    蕎麦を打つ日も、小麦を打つ火曜日も、僕の中では同じ料理の仕事です。素材を見て、出汁を考え、その出汁に合う麺を作る。蕎麦屋の好奇心から生まれた手打ちつけ麺です。

    ■ 高のが考える「一膳の日本料理」

    麺だけではなく、つゆも、その中の大豆も含めて、一膳の料理として楽しんでいただきたい。

    小麦の香り。
    大豆の甘み。
    出汁の旨み。

    それぞれを生かし、食べ終わった時に、気持ちまで満たされる食事を目指しています。

    僕にとって養生料理とは、日々を生きる身体を思い、素材をどう料理するかを考えることです。

    特別な日のごちそうだけでなく、今日の自分をいたわる食事として、日本料理を届けたい。その思いを、小麦蕎麦と呉汁にも込めています。

    ■ 9月22日、今年最後の枝豆のまめつゆを

    夏の終わりを、一膳の料理で。

    今年の枝豆のまめつゆを、手打ちの小麦蕎麦とともにお楽しみください。

    そして、これから出会う大豆の味も、楽しみにしていただけたら嬉しいです。

    亀戸手打ちラーメンつけ麺高の
    火曜日限定「小麦蕎麦」
    営業時間:9:00〜13:00
    限定20食

    枝豆のまめつゆ:2026年9月22日(火)最終日

    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の
    店主 高野定義

  • 和風黒ごま担々麺|鍋蕎麦屋 高の【東京・亀戸】

    和風黒ごま担々麺|鍋蕎麦屋 高の【東京・亀戸】

    高のの名代「護摩蕎麦」を、初めての方にも分かる言葉で説明すると、

    和風黒ごま担々麺です。

    黒胡麻の濃厚な汁に麺が入り、熱々の鉄鍋で楽しむ。
    写真を見れば、そのひと言で料理の姿が伝わると思います。

    ただし、麺はラーメンではありません。
    油結びで打つ、粗挽きの十割手打ち蕎麦です。

    日本料理の出汁でつくる黒ごま担々麺

    高のの和風黒ごま担々麺は、一般的な担々麺をそのまま蕎麦に替えたものではありません。

    大豆をすりつぶした「呉」と黒練り胡麻を、鰹節、昆布、干し椎茸から引いた出汁でのばし、醤油で味を整えます。

    黒胡麻のコク。
    大豆のまろやかさ。
    蕎麦屋の出汁の香り。

    辛さや油の強さだけに頼らず、日本料理の出汁を土台に仕立てた黒ごま担々麺です。

    麺は油結びの粗挽き十割蕎麦

    麺には、小麦粉をつなぎとして使いません。

    高の独自の蕎麦打ち「油結び」で、粗挽き、挽きぐるみ、韃靼蕎麦などの蕎麦粉を自由にブレンドします。

    水と大豆油をドレッシングのように乳化させ、蕎麦粉全体へ回すことで、グルテンに頼らず十割蕎麦を打ちます。

    細いのに黒い。
    もちっとして、すすれる。
    蕎麦の香りをしっかり味わえる。

    和風黒ごま担々麺のために、高のが毎朝打つ十割蕎麦です。

    プロテイン・ブラックセサミン・ルチン

    この一杯には、昔から日本人が食べてきた大豆、黒胡麻、蕎麦が入っています。

    大豆のプロテイン。
    黒胡麻のセサミン。
    韃靼蕎麦のルチン。

    言葉にすれば、

    PROTEIN・BLACK SESAMIN・RUTIN

    新しい栄養食品をつくったのではありません。

    昔から日本人の心と身体を支えてきた食材を、現代の食事として一つの鉄鍋に仕立てました。

    熊・鹿・猪などのジビエと楽しむ

    高のの和風黒ごま担々麺は、熊、鹿、猪などのジビエと合わせて楽しめます。

    力強いジビエの味を、黒胡麻と大豆のまろやかな出汁が包み、最後に十割蕎麦の香りが残ります。

    東京・亀戸で、ジビエと打ちたて十割蕎麦を一緒に楽しめる、高のならではの鍋蕎麦です。

    ジビエを使わない仕立てもできます。
    大豆と黒胡麻の濃厚な汁だけでも、満足できる一杯です。

    大切な出汁を最後まで食べる

    蕎麦を食べ終えた後は、鉄鍋に残った出汁へ玄米と卵を入れ、締めの粥にします。

    蕎麦だけを食べて終わるのではありません。

    大豆も、黒胡麻も、鰹節、昆布、干し椎茸から引いた出汁も、最後の一滴まで一つの料理として食べる。

    ここまでが、高のの和風黒ごま担々麺です。

    蕎麦粉を料理する蕎麦料理レストラン

    高のが考える「蕎麦料理」とは、蕎麦と一品料理を並べることではありません。

    蕎麦粉そのものを料理することです。

    蕎麦粉を選び、自由にブレンドする。
    油結びで十割蕎麦にする。
    大豆、黒胡麻、出汁、玄米、ジビエと組み合わせ、一つの食事に仕立てる。

    料理とは、素材のおいしさを引き出し、その力を身体へ生かすようにつくること。

    この考えを言葉だけで終わらせないため、高のは、健康な食事・食環境の認証制度「スマートミール二つ星」を取得しました。

    入口は簡単に、中身は深く

    護摩蕎麦。
    呉汁。
    油結び。
    粗挽き十割蕎麦。

    これまで私たちは、自分たちの料理を難しい言葉で説明しすぎていたのかもしれません。

    料理人の仕事は複雑でも、お客様への入口は簡単でいい。

    亀戸で食べる、和風黒ごま担々麺。
麺は、毎朝打つ粗挽き十割蕎麦。
熊・鹿・猪などのジビエと一緒に楽しめます。

    まずは、おいしそうだと思って来てください。

    食べた後に、この一杯が大豆、黒胡麻、蕎麦、出汁、玄米を結んだ現代の日本料理だったと知っていただければ嬉しく思います。

    入口は、和風黒ごま担々麺。
中身は、蕎麦粉を料理する日本料理。

    東京・亀戸、鍋蕎麦屋 高のでお待ちしております。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の
    代表 高野定義

  • 豆腐百珍、その百一珍目。高のの「豆腐の蕎麦粉変わり天」

    豆腐百珍、その百一珍目。高のの「豆腐の蕎麦粉変わり天」

    江戸時代、豆腐だけで百種類の料理を記した『豆腐百珍』という本が生まれました。

    その本には、日常の料理から、佳品、奇品、妙品、そして絶品まで、豆腐をどう料理し、どう味わうかという知恵と遊び心が詰まっています。

    僕が「養生料理」という言葉をいただいたのは、櫻井さんからです。

    そして、亡くなる前に、こんな言葉を残してくれました。

    > 豆腐百珍の、百一品目を作れ。

    その言葉が、ずっと僕の中に残っていました。

    今日、ようやく思いつきました。

    高のの百一珍

    豆腐の表面に、殻ごと挽いた挽きぐるみの蕎麦粉だけをまぶして揚げる、変わり天。

    厚い衣で包むのではありません。

    豆腐の表面へ蕎麦粉をまとわせ、香ばしく揚げます。そこへ、大豆のすり身「呉汁」を添えます。

    豆腐も大豆。呉汁も大豆。そして衣は蕎麦。

    豆腐、大豆、蕎麦という三つの素材が、蕎麦屋という器の中で一つにつながりました。

    簡単な調理を、意味のある料理へ

    作業だけを見れば、難しい料理ではありません。

    豆腐の水を切る。蕎麦粉をまぶす。揚げる。呉汁を添える。

    けれど、料理は手数の多さだけで決まるものではないと思っています。

    素材の役目を考え、組み合わせの理をはかり、一皿に意味を持たせる。それが「調理」から「料理」へ変わる瞬間です。

    豆腐には豆腐の役目がある。

    蕎麦粉には蕎麦粉の役目がある。

    大豆のすり身には、つゆに自然な旨みと満足感を加える役目がある。

    それぞれの役目をつなぐことで、高のの百一珍になりました。

    蕎麦屋だから、天そばへつながる

    この一品は、単独の豆腐料理で終わりません。

    粗挽き十割手打ち蕎麦へ添えれば、高のにしかない天そばになります。

    蕎麦屋という器があるから、江戸時代の豆腐料理の遊び心を、今の一膳へ自然につなぐことができます。

    『豆腐百珍』正編の百品を確認した範囲では、豆腐の表面に蕎麦粉だけをまぶして揚げ、呉汁を添える同じ組み合わせは見当たりませんでした。

    昔の百品を再現するのではなく、その精神を受け取り、現在の蕎麦屋として次の一品を作る。

    だから僕は、これをこう呼びます。

    > **豆腐百珍、その百一珍目。** 
    > **高のの豆腐蕎麦粉変わり天。**

    自然な食事を求める方へ

    衣には小麦粉を使わず、蕎麦粉だけを使います。

    ただし、高のでは同じ厨房で小麦を扱っています。また、通常のつゆや出汁には鰹節を使用します。そのため、厳格なグルテンフリー、完全なヴィーガン料理として断言するものではありません。

    自然な素材を大切にする方、ナチュラリストの方、食事に考えを持つ方にも、内容をご理解いただいたうえで味わっていただけたら嬉しいです。気になることがあれば、ご注文前に一言お声かけください。

    櫻井さんからいただいた「養生料理」という言葉。

    そして、「百一品目を作れ」という宿題。

    ようやく一つ、形になりました。

    亀戸 養生料理 高の
    高野定義

  • ナチュラリストの方へ|一年を通して大豆のすり身「呉」を料理する高の

    ナチュラリストの方へ|一年を通して大豆のすり身「呉」を料理する高の

    高のは、一年を通して大豆のすり身「呉」を料理する蕎麦屋です。

    夏は枝豆。秋は収穫されたばかりの生大豆。そして一年を通して大豆をすり、つゆや料理に使います。

    大豆を使う理由は、健康という言葉だけではありません。

    大豆をすりつぶすと、豆の濃さ、とろみ、香りが生まれます。つゆに自然な厚みが加わり、肉や油の強さだけに頼らなくても、一杯の料理としての満足感を作ることができます。

    夏は、枝豆のすり身「枝豆の呉」

    夏の「まめつゆ」には、旬の枝豆を使います。

    枝豆を細かくすりつぶし、蕎麦つゆと和風出汁でのばします。枝豆の甘味、とろみ、青い香りが手打ちの小麦麺に絡みます。

    国産小麦100%、加水率55%。水回し、踏み、延し、切りまで、機械を使わず手で作る麺です。

    かん水を使うため麺の形はラーメン。しかし、蕎麦屋の道具で打ち、蕎麦つゆと和風出汁で食べる日本料理として、高のでは「小麦蕎麦」と呼んでいます。

    黒胡麻蕎麦にも、大豆のすり身

    普段の高のでお出しする「黒胡麻蕎麦」にも、大豆のすり身を使います。

    大豆の旨みに、黒胡麻の甘味を重ね、鰹、昆布、干椎茸の和風出汁でのばす。粗挽き十割手打ち蕎麦を受け止める、濃く、やさしいつゆになります。

    夏の枝豆の呉から、秋の生大豆、そして一年を通した大豆の呉汁へ。

    小麦蕎麦と黒胡麻蕎麦は、どちらも大豆のすり身でつながっています。

    自然を大切にする方へ、正直に

    高のは、ヴィーガン専門店ではありません。

    つゆには鰹節を使用しています。鹿、猪、熊、鴨、鯨などの料理も扱います。そのことをご理解いただいたうえで、旬の素材を大切にし、食材を無駄なく料理する考えに共感してくださるナチュラリストの方に来ていただければ嬉しく思います。

    植物か、動物か。そのどちらかだけを強く押し出すのではなく、一つ一つの素材に敬意を持ち、料理につなぎ、自然の旨みを残す。それが高のの養生料理です。

    黒胡麻の甘味。大豆の旨み。枝豆の香り。手打ち麺の食感。

    自然の素材を重ね、一膳の満足を作ります。

    肉味噌やジビエ料理は、その場で調理いたします。ご希望の方は、一言お声かけくださいませ。

    火曜日は「小麦蕎麦」

    夏の枝豆まめつゆは、9月末までの予定です。

    毎週火曜日、13時まで。20食限定。

    普段は、黒胡麻蕎麦、粗挽き十割手打ち蕎麦、炭炙り、ジビエと鍋蕎麦をお楽しみください。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の
    東京・亀戸

    Handmade noodles with mashed soybeans and edamame.
    The natural sweetness of black sesame and the umami of soybeans create a rich and satisfying Japanese dish.
    Please note: our traditional dashi contains bonito, so our dishes are not vegan.

  • かつお節と昆布の蕎麦つゆで食べる、蕎麦屋の手打ちラーメン「小麦蕎麦」

    かつお節と昆布の蕎麦つゆで食べる、蕎麦屋の手打ちラーメン「小麦蕎麦」

    高のでは、毎週火曜日だけラーメンの麺を手打ちします。

    国産小麦100%のもちもちした麺を、かつお節と昆布からとった蕎麦つゆで食べる。

    それが、高のの手打ちラーメン「小麦蕎麦」です。

    もりそばのように食べるラーメン

    小麦蕎麦は、ラーメンの麺を蕎麦つゆにつけて、もりそばのように食べます。

    麺は、小麦粉、塩、かん水、水から作るラーメンです。

    つゆは、蕎麦屋が作る、かつお節と昆布の蕎麦つゆです。

    ラーメンのもちもちした食感と、蕎麦つゆの香りを一緒に楽しめます。

    国産小麦100%の手打ち麺

    加水率は55%。

    小麦粉にたっぷりの水を加え、瑞々しく、もちもちした麺に仕上げます。

    水回し、踏み、延し、切り。

    蕎麦と同じ道具を使い、その日の朝にすべて手で作ります。

    太く切った麺は、小麦の香りと甘味をしっかり感じられます。

    夏は枝豆の「まめつゆ」

    夏は、冷たい枝豆の「まめつゆ」でも食べられます。

    枝豆をすりつぶし、かつお節と昆布の出汁、蕎麦つゆと合わせました。

    枝豆の甘味と香りが、もちもちした手打ち麺によく絡みます。

    冷たいまめつゆに、温かい手打ち麺をつけて食べる。

    高のの小麦蕎麦は、熱盛でご用意します。

    夏の枝豆を使ったまめつゆは、9月末までの予定です。

    火曜日だけ、20食限定

    小麦蕎麦を作るのは、毎週火曜日だけです。

    その日の朝に麺を打ち、20食をご用意します。

    毎週火曜日
13:00まで
20食限定

    ラーメンを、かつお節と昆布の蕎麦つゆで、もりそばのように食べる。

    蕎麦屋だから作れる、和風の手打ちラーメンです。

    まずは見てください。
    そして、火曜日に食べてみてください。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の

  • 小麦蕎麦の温かいつゆは塩分濃度約0.8%|割り出汁で最後まで味わう蕎麦屋の一杯

    小麦蕎麦の温かいつゆは塩分濃度約0.8%|割り出汁で最後まで味わう蕎麦屋の一杯

    「蕎麦屋のラーメン」と聞くと、濃いスープを想像し、スープは残すものだと思われるかもしれません。

    しかし、亀戸養生料理鍋蕎麦屋高のの「小麦蕎麦」は、一般的なラーメンとは少し違います。

    国産小麦を手打ちした麺を、蕎麦屋の出汁と一緒に味わう料理です。

    温かいつゆの塩分濃度は約0.8%

    温かいつゆの現在の配合は、

    • 出汁 300ml
    • つゆ 20ml

    合計320mlです。

    使用しているたまり醤油の食塩相当量から計算すると、温かいつゆの塩分濃度は約0.8%となります。

    ラーメンのような強い塩味を残すのではなく、鰹、昆布、干し椎茸の出汁を味わっていただくための濃度です。

    ※仕込みや計量によって多少の差があります。

    さらに、割り出汁をご用意しています

    味の感じ方は、人によって異なります。

    そこで高のでは、温かいつゆをお好みの濃さに整えていただけるよう、さらに「割り出汁」をご用意しています。

    そのまま出汁を味わう。

    途中で割り出汁を加える。

    麺を食べ終えたあと、最後の一口まで楽しむ。

    決められた濃さを押しつけるのではなく、ご自身の舌で一杯を完成させていただきたいと考えています。

    ラーメンではなく「小麦蕎麦」

    入口としては「蕎麦屋のラーメン」とお伝えしています。

    けれど、私たちが作っているものは、国産小麦を蕎麦と同じように水回しし、踏み、延し、包丁で切る「小麦蕎麦」です。

    超多加水55%。

    国産小麦の香りと瑞々しさを、もちもちの太麺に閉じ込めました。

    濃いスープの力で食べるのではなく、小麦、出汁、季節の素材を一緒に味わう。

    それが、蕎麦屋が作る小麦蕎麦です。

    出汁まで味わって完成する一杯

    小麦蕎麦の温かいつゆは、塩分濃度約0.8%。

    さらに割り出汁もご用意しています。

    スープを残すことを前提にしたラーメンではなく、出汁まで味わい、ご自身の好みの濃さで最後まで楽しんでいただく料理です。

    火曜日、週に一度。

    国産小麦を手打ちして、お待ちしております。

    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の
    東京・亀戸

  • 油結びを推奨する理由――蕎麦のよいところを腸まで届ける

    油結びを推奨する理由――蕎麦のよいところを腸まで届ける

    亀戸養生料理 高のでは、大豆油と水を撹拌した液体で十割蕎麦の水回しをする製法を「油結び」と呼んでいます。

    油結びは、粗挽きの十割蕎麦を切れにくくするためだけの技術ではありません。

    なぜ、蕎麦に油を使うのか。

    調べ続けるなかで、油結びを推奨する理由が少しずつ見えてきました。

    油結びとは

    油結びとは、植物油と水を撹拌し、その液体を蕎麦打ちの水回しに用いる方法です。

    現在、高のでは大豆油と水を撹拌して使用しています。

    目的は、小麦粉などのつなぎや熱による糊化だけに頼らず、蕎麦粉そのものを麺として結ぶことです。

    粗挽きで、殻ごと挽いた、黒くて香りの強い十割蕎麦。

    それを切れにくく、しなやかにし、すすれる麺にするために生まれたのが油結びです。

    理由1 熱に頼らず十割蕎麦を結ぶ

    十割蕎麦をつなぐ方法の一つに、熱湯を使って蕎麦のでんぷんを糊化させる「湯ごね」があります。

    油結びでは、熱湯による糊化だけに頼らず、油と水を撹拌した液体を使って水回しをします。

    世界の土地で育った蕎麦を、その土地の粉、水、大気のなかで十割蕎麦にする。

    油結びは、世界と日本を蕎麦でつなぐために生まれた方法でもあります。

    理由2 粗挽き十割蕎麦を、しなやかにする

    1990年に『調理科学』へ掲載された「そば切りの油脂添加による物性への影響」では、そば粉100部に対し、O/W型の乳化油脂製品を0、1、2、4部加え、蕎麦の物性を比較しています。

    その結果、比較した条件のなかでは、乳化油脂製品を2%添加した蕎麦が適切な硬さと伸張性を示しました。

    電子顕微鏡による観察では、加えた油脂が蕎麦のでんぷん粒の間へ入り込み、粒を結ぶような状態も確認されています。

    一方、4%添加では硬さや凝集性が低下し、脆さが増しました。

    油は、多ければよいわけではありません。

    適量の油をどのような状態で蕎麦全体へ行き渡らせるかが重要です。

    なお、この研究で使われた乳化油脂製品は水分70%、脂質30%であり、高のの油結びと同一の製法ではありません。

    しかし、「油が蕎麦のでんぷん粒の間に入り、麺の物性へ影響する」という報告は、油結びを考えるうえで重要な先行研究です。

    参考論文:
    吉中哲子ほか「そば切りの油脂添加による物性への影響」
    https://doi.org/10.11402/cookeryscience1968.23.2_186

    理由3 蕎麦のよいところを、茹で湯へ逃がさない可能性

    蕎麦を茹でると、蕎麦に含まれる成分の一部が茹で湯へ移ります。

    蕎麦の熱湯抽出液を調べた研究では、茹で汁に抗酸化作用を持つ成分が溶出していることが示されています。

    また、韃靼蕎麦由来のルチンを加えた即席麺の研究では、150~190℃で揚げた段階ではルチン量に明確な低下がみられなかった一方、その後の水中調理によって明らかな減少が確認されました。

    この結果から、ルチンの減少は「熱だけ」の問題ではなく、「熱と水による調理」、特に茹で湯への溶出が関係している可能性が考えられます。

    そこで、油結びについて新しい仮説が生まれました。

    油結びによって蕎麦のでんぷん粒の結びつきが強くなれば、茹でる際の成分流出が抑えられ、通常の十割蕎麦よりもルチンが麺に多く残るのではないか。

    現段階では、まだ仮説です。

    油結び蕎麦と通常の十割蕎麦について、生麺、茹で麺、茹で湯に含まれるルチン量を比較した分析は行っていません。

    したがって、「油結びによってルチンが必ず多く残る」と断定することはできません。

    しかし、油結びを検証する新しい研究の方向として、記録する価値があると考えています。

    参考資料:
    「脱塩基DNA法を用いたヒドロキシラジカル損傷に対する蕎麦熱湯抽出液のDNA防御能」
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajscs/19/0/19_0_72/_article/-char/ja/

    参考論文:
    “Extraction of rutin from Tartary buckwheat milling fractions and evaluation of its thermal stability in an instant fried noodle system”
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25624204/

    理由4 蕎麦のよいところを腸まで届ける

    高のでは以前から、

    「栄養、腸まで届け。」

    という考えで料理を作ってきました。

    とろろ、玄米、雑炊なども、ただ栄養を加えるためだけの料理ではありません。

    食材の消化や吸収の進み方を考え、身体への届き方まで料理する。

    それが養生料理としての高のの考え方です。

    食事に含まれる脂質は、一般に胃から小腸へ食べ物が移る速さや、消化吸収の進み方に影響します。

    そのため油結びには、蕎麦を物理的につなぐ働きだけでなく、蕎麦の消化や吸収の進み方を緩やかにする可能性も考えられます。

    ただし、油結び蕎麦を食べることによって、ルチンが通常の蕎麦より多く腸へ届くことや、吸収率が高まることを確認した研究は、現在のところありません。

    「蕎麦のよいところを腸まで届ける」は、健康効果の断定ではありません。

    高のが料理を作るうえで大切にしてきた思想であり、これから検証していきたい方向です。

    切れないためだけの油ではない

    油結びを推奨する理由は四つあります。

    一つ目は、熱に頼らず十割蕎麦を結ぶため。

    二つ目は、粗挽き十割蕎麦を切れにくく、しなやかにするため。

    三つ目は、ルチンなどの成分が茹で湯へ流れ出すことを抑え、麺に残せる可能性があるため。

    そして四つ目は、蕎麦のよいところを腸まで届けるという、養生料理の考え方につながるためです。

    切れないためだけの油ではない。

    蕎麦のよいところを茹で湯へ逃がさず、身体への届き方まで考える。

    油で結び、腸まで届ける。

    それが、亀戸養生料理 高のが油結びを推奨する理由です。

    亀戸養生料理 高の
    株式会社高の
    代表 高野定義
    SOBA TAKANO

  • 高のが、小麦を手打ちした。——料理とは、好奇心 寝るなときめきよ

    高のが、小麦を手打ちした。——料理とは、好奇心 寝るなときめきよ

    高のが、小麦を手打ちした。

    打ちたかったから。
    職人だもん。

    眠るな、ときめき。

    その好奇心は、職人にとって当然。
    高のにとって普通であり、必然でした。

    小麦は、国産小麦100%。
    技術は、十割蕎麦で培った手打ち。
    つゆは、日本の出汁と蕎麦屋の返し。
    料理の軸は、2013年から向き合ってきた郷土料理「呉汁」。

    高のが歩いてきた料理の道を、そのまま小麦まで進めた。
    すべてが高のの中に、すでにありました。

    料理とは、理を料ること。

    高のの理を一杯にすれば、こうなる。

    その料理を「小麦蕎麦」と名づけました。

    料理とは、理を料ること

    「料理」とは、理を料ること。

    食材の理。
    季節の理。
    土地の理。
    身体の理。
    そして、自分が歩いてきた道の理。

    食材を前にして、その理由を読み、最もふさわしい形へ整える。
    高のにとって、料理とはそういう仕事です。

    では、十割蕎麦職人がラーメンを料理するなら、どうなるのか。

    麺は、国産小麦を自分の手で打つ。
    つゆは、鰹、昆布、干椎茸の出汁と、蕎麦屋として守ってきた返しから作る。
    料理の中心には、日本の郷土料理「呉汁」を置く。

    これが、高のの理です。

    高のが歩いてきた道を、そのまま一杯の中で料理した形です。

    なぜ、国産小麦なのか

    ラーメンが日本で育ち、日本人の暮らしに根づいた和食であるなら、高のは日本の小麦から始めます。

    使うのは、国産小麦100%。

    春よ恋、農林61号、熊本県産の全粒粉。
    それぞれの香り、甘み、強さを見ながら配合し、水を廻します。

    水廻し、こね、延し、切り。
    十割蕎麦で培った感覚を、そのまま小麦へ向ける。

    手が心地よいと感じるところまで水を入れ、あとから測ると加水率は55%でした。

    その日の粉と水の間にある違和感を探り、小麦が心地よい場所へ連れていく。
    それが手打ちであり、職人の仕事です。

    国産小麦を使い、自分の手で打つ。
    高のが日本料理を作るための、当然の選択です。

    なぜ、呉汁なのか

    高のなら、呉汁は必然です。

    呉汁とは、水に浸した大豆をすりつぶした「呉」を、出汁や味噌で仕立てる日本の郷土料理です。

    大豆を食べ、身体を養い、土地の食材を無駄なく生かす。
    そこには、日本人が暮らしの中で受け継いできた知恵があります。

    高のでは、2013年から大豆の呉と蕎麦を料理してきました。

    大豆の茹で汁に、鰹と昆布の出汁。
    自家製の江戸甘味噌。
    そこへ蕎麦を合わせたことが、高のと呉汁の始まりでした。

    その呉汁が胡麻と出会い、2014年、名代「護摩蕎麦」へとつながりました。

    だから、小麦蕎麦の軸も呉汁です。
    2013年から続く一本の道を、そのまま小麦まで進んできました。

    蕎麦もラーメンも、出発点は呉汁。

    二刀流になっても、高のの軸は一つです。

    高ののラーメンは、日本料理

    国産小麦を、蕎麦職人が手打ちする。

    鰹、昆布、干椎茸の出汁に、蕎麦屋の返しを合わせる。
    大豆の呉を、日本料理の中心に据える。

    高のがラーメンを料理すれば、こうなる。
    国産小麦、日本の出汁、蕎麦屋の返し、郷土料理の呉汁。

    すべてが、高のの歩いてきた道の上にあります。

    だから、その名前を「小麦蕎麦」としました。

    入口の言葉は「蕎麦屋のラーメン」。
    料理の名前は「小麦蕎麦」。

    十割蕎麦職人が、蕎麦打ちの技術と日本料理の理で作る、もう一つの手打ちです。

    夏の呉汁を、小麦蕎麦と

    今回の夏の呉汁に使うのは、新潟県柿崎産の枝豆です。

    オスギさんのお母さんが育て、届けてくれた夏の味。

    土地から届いた枝豆をすりつぶし、蕎麦つゆと合わせ、冷たい「夏の呉汁=まめつゆ」に仕立てます。

    温かい一つ目のつゆは、鰹、昆布、干椎茸の蕎麦出汁。
    冷たい二つ目のつゆは、枝豆の呉汁。

    一つの手打ち小麦蕎麦を、二つの温度、二つのつゆで味わう。

    冷たい枝豆の呉汁で、ズズズ。
    熱々の蕎麦出汁で、ふうふう。

    枝豆は夏の理。
    冷たい呉汁は季節の理。
    熱々の蕎麦出汁は、鍋蕎麦屋としての理。

    すべてに理由があります。

    料理とは、理を料ること。
    夏の小麦蕎麦もまた、高のの理から生まれた料理です。

    なぜ、二刀流なのか

    蕎麦とラーメン。

    言葉だけを見れば、別の料理です。
    しかし、高のにとっては、どちらも同じ手から生まれます。

    粉を見て、水を廻す。
    手の中の違和感を探り、こね、延し、切る。
    出汁を引き、返しを合わせ、季節と身体を考えて一杯を組み立てる。

    蕎麦を打つ日も、小麦を打つ日も、高のがしていることは料理です。

    二刀流とは、一つの理を、蕎麦と小麦、二つの手打ちで表すことです。

    職人にとって、手で確かめることは当然。
    高のにとって、蕎麦もラーメンも手打ちすることは普通。
    そして、呉汁を軸に日本料理として仕立てることは必然です。

    日本料理を愛する、一人として

    私は、日本料理を愛する日本人の一人でありたいと思っています。

    昔から受け継がれてきた料理を知り、自分の手で作り、次の人へ渡していく。

    土地の食材を大切にする。
    季節を料理する。
    食べる人の身体を思う。
    守るだけではなく、自分の手を通し、今の料理として次へつなぐ。

    呉汁を護摩蕎麦へ。
    護摩蕎麦から、小麦蕎麦へ。

    形が変わっても、理は変わりません。

    変わったのは、蕎麦粉か小麦粉か。
    変わらないのは、手打ちと日本料理です。

    高のは、毎週火曜日、この小麦蕎麦を楽しみながら育てていきます。

    これが、高のの日本料理。
    これが、高のの理です。

    職人の好奇心を、眠らせない。

    眠るな、ときめき。

    SOBA & RAMEN — Two skills, one path.

    火曜日の小麦蕎麦

    ● 毎週火曜日

    ● 9:00〜13:00

    ● 限定30食

    ● 2,200円

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の

  • 蕎麦屋のラーメン?――小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋のラーメン?――小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋のラーメン?

    そう見えるかもしれません。

    けれど私は、ラーメンを作ろうとして始めたわけではありません。

    ラーメンの本質を知るおこがましさは、ございません

    いつものように、粉を選び、
    いつものように、水を入れ、
    いつもの手で打っただけです。

    ただ、蕎麦粉ではなく、
    国産小麦を打った。

    手が決めた、加水率55%

    十割蕎麦を打ち続けて十四年。

    その間に覚えたのは、数字に手を合わせることではなく、
    粉と水の間に生まれる、わずかな違和感を探ることでした。

    小麦にも、手の感覚だけで水を入れました。

    生地が心地よいところで止め、
    あとから測ってみると、加水率は55%。

    55%を目指したのではありません。
    手が選んだ場所が、55%だったのです。

    十四年連れ添った、出汁とかえし

    麺が小麦に変わっても、
    出汁は、いつもの蕎麦出汁です。

    鰹、昆布、干し椎茸。

    つゆには、十四年間連れ添ってきた「かえし」を使います。

    新しい料理を始めるときにも、
    困ったときにも、
    ここへ戻れば安心できる。

    高のにとって、信用のある味です。

    違うのは、新鮮な鶏油を加えること。

    それだけで、いつもの蕎麦出汁に、
    小麦を迎えるための温かさと香りが生まれます。

    出汁を冷まさず、小麦を生かす

    温かい出汁へ、麺を沈めたままにはしません。

    出汁を冷まさず、
    小麦の香りと手打ち麺の食感を生かすため、
    一口ずつ、つけていただく。

    これは、十割蕎麦を最後まで温かく味わうために、
    高のが続けてきた「鍋蕎麦」の様式です。

    ラーメンの食べ方を借りたのではない。

    蕎麦屋が、自分の道具と技術と味をたどったら、
    この形になりました。

    もう一つのつゆ、まめつゆ

    温かい蕎麦出汁と並ぶのは、
    冷たい「まめつゆ」です。

    大豆をすり、蕎麦つゆと合わせる。

    日本の郷土料理「呉汁」から生まれた、
    高ののGODJIRU STYLE。

    温かい一汁と、冷たい一汁。

    二つのつゆを行き来しながら、
    小麦の甘み、香り、余韻を味わっていただきます。

    変わったのは、粉だけ

    出汁も、かえしも、道具も、食べ方も、
    十四年間積み重ねてきた蕎麦屋の仕事です。

    変わったのは、
    蕎麦粉を打ったか、
    小麦を打ったか。

    それだけです。

    だから、これは町蕎麦のラーメンではありません。

    ラーメンと競うための一杯でもありません。

    蕎麦屋がラーメンを真似たのではなく、
    蕎麦打ち職人が、自分の手のまま小麦へ進んだもの。

    小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋が、
    蕎麦の技術と思想で小麦を打つ。

    蕎麦出汁と、十四年のかえし。
    鍋蕎麦の様式と、呉汁から生まれたまめつゆ。

    この一食を、高のは、

    「小麦蕎麦」

    と呼ぶことを、ここに宣言します。

    火曜日だけ、
    蕎麦粉を小麦に持ち替える。

    その先に何があるのかは——

    店で、確かめてください。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋高の
    店主 高野定義


    店舗案内

    毎週火曜日 9:00〜13:00
    週に一度・限定30食
    国産小麦100%・棒打ち手打ち・加水率55%
    メニューは、ひとつだけ

    抜粋

    蕎麦屋のラーメン? 十四年間、十割蕎麦を打ってきた手で国産小麦を打つ。蕎麦出汁、十四年のかえし、鍋蕎麦の様式から生まれた一食を、高のは「小麦蕎麦」と宣言します。

    スラッグ

    komugi-soba-declaration

    タグ

    小麦蕎麦、蕎麦屋のラーメン、手打ち麺、加水率55%、蕎麦出汁、かえし、鍋蕎麦、まめつゆ、呉汁、亀戸

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