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  • 和風黒ごま担々麺|鍋蕎麦屋 高の【東京・亀戸】

    和風黒ごま担々麺|鍋蕎麦屋 高の【東京・亀戸】

    高のの名代「護摩蕎麦」を、初めての方にも分かる言葉で説明すると、

    和風黒ごま担々麺です。

    黒胡麻の濃厚な汁に麺が入り、熱々の鉄鍋で楽しむ。
    写真を見れば、そのひと言で料理の姿が伝わると思います。

    ただし、麺はラーメンではありません。
    油結びで打つ、粗挽きの十割手打ち蕎麦です。

    日本料理の出汁でつくる黒ごま担々麺

    高のの和風黒ごま担々麺は、一般的な担々麺をそのまま蕎麦に替えたものではありません。

    大豆をすりつぶした「呉」と黒練り胡麻を、鰹節、昆布、干し椎茸から引いた出汁でのばし、醤油で味を整えます。

    黒胡麻のコク。
    大豆のまろやかさ。
    蕎麦屋の出汁の香り。

    辛さや油の強さだけに頼らず、日本料理の出汁を土台に仕立てた黒ごま担々麺です。

    麺は油結びの粗挽き十割蕎麦

    麺には、小麦粉をつなぎとして使いません。

    高の独自の蕎麦打ち「油結び」で、粗挽き、挽きぐるみ、韃靼蕎麦などの蕎麦粉を自由にブレンドします。

    水と大豆油をドレッシングのように乳化させ、蕎麦粉全体へ回すことで、グルテンに頼らず十割蕎麦を打ちます。

    細いのに黒い。
    もちっとして、すすれる。
    蕎麦の香りをしっかり味わえる。

    和風黒ごま担々麺のために、高のが毎朝打つ十割蕎麦です。

    プロテイン・ブラックセサミン・ルチン

    この一杯には、昔から日本人が食べてきた大豆、黒胡麻、蕎麦が入っています。

    大豆のプロテイン。
    黒胡麻のセサミン。
    韃靼蕎麦のルチン。

    言葉にすれば、

    PROTEIN・BLACK SESAMIN・RUTIN

    新しい栄養食品をつくったのではありません。

    昔から日本人の心と身体を支えてきた食材を、現代の食事として一つの鉄鍋に仕立てました。

    熊・鹿・猪などのジビエと楽しむ

    高のの和風黒ごま担々麺は、熊、鹿、猪などのジビエと合わせて楽しめます。

    力強いジビエの味を、黒胡麻と大豆のまろやかな出汁が包み、最後に十割蕎麦の香りが残ります。

    東京・亀戸で、ジビエと打ちたて十割蕎麦を一緒に楽しめる、高のならではの鍋蕎麦です。

    ジビエを使わない仕立てもできます。
    大豆と黒胡麻の濃厚な汁だけでも、満足できる一杯です。

    大切な出汁を最後まで食べる

    蕎麦を食べ終えた後は、鉄鍋に残った出汁へ玄米と卵を入れ、締めの粥にします。

    蕎麦だけを食べて終わるのではありません。

    大豆も、黒胡麻も、鰹節、昆布、干し椎茸から引いた出汁も、最後の一滴まで一つの料理として食べる。

    ここまでが、高のの和風黒ごま担々麺です。

    蕎麦粉を料理する蕎麦料理レストラン

    高のが考える「蕎麦料理」とは、蕎麦と一品料理を並べることではありません。

    蕎麦粉そのものを料理することです。

    蕎麦粉を選び、自由にブレンドする。
    油結びで十割蕎麦にする。
    大豆、黒胡麻、出汁、玄米、ジビエと組み合わせ、一つの食事に仕立てる。

    料理とは、素材のおいしさを引き出し、その力を身体へ生かすようにつくること。

    この考えを言葉だけで終わらせないため、高のは、健康な食事・食環境の認証制度「スマートミール二つ星」を取得しました。

    入口は簡単に、中身は深く

    護摩蕎麦。
    呉汁。
    油結び。
    粗挽き十割蕎麦。

    これまで私たちは、自分たちの料理を難しい言葉で説明しすぎていたのかもしれません。

    料理人の仕事は複雑でも、お客様への入口は簡単でいい。

    亀戸で食べる、和風黒ごま担々麺。
麺は、毎朝打つ粗挽き十割蕎麦。
熊・鹿・猪などのジビエと一緒に楽しめます。

    まずは、おいしそうだと思って来てください。

    食べた後に、この一杯が大豆、黒胡麻、蕎麦、出汁、玄米を結んだ現代の日本料理だったと知っていただければ嬉しく思います。

    入口は、和風黒ごま担々麺。
中身は、蕎麦粉を料理する日本料理。

    東京・亀戸、鍋蕎麦屋 高のでお待ちしております。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の
    代表 高野定義

  • 蕎麦を料理する。蕎麦を料理と考える。

    蕎麦を料理する。蕎麦を料理と考える。

    蕎麦料理レストラン 高の

    料理とは何だろう。

    長年、蕎麦を打ち、出汁を引き、お客様の身体と向き合うなかで、私は一つの考えにたどり着きました。

    料理とは、素材のおいしさを引き出し、その力を身体へ生かすようにつくること。

    これは、私が考える日本料理の哲学です。

    調理と料理は違う

    素材を切る。
    茹でる。焼く。揚げる。味をつける。

    それが「調理」だとすれば、「料理」は、その先にあるものだと思います。

    なぜ、この素材を使うのか。
    なぜ、この組み合わせなのか。
    食べた人の身体に、何を届けたいのか。

    素材の持つ理を考え、組み合わせ、一つの食事として仕立てる。

    私は「料理」という言葉を、素材の理を料ることだと受け止めています。

    だから高のでは、蕎麦をただ打つだけではありません。

    蕎麦を料理する。
蕎麦を料理として考える。

    これが、亀戸で十四年間、蕎麦と向き合ってきた私の答えです。

    グルテンに頼らない「油結び」

    高のの十割蕎麦は、小麦粉やグルテンに頼りません。

    水と大豆油を乳化させ、蕎麦粉を結ぶ独自の手法「油結び」で打ちます。

    つなぐためだけの蕎麦打ちではありません。
    食べたい蕎麦を、自分で設計するための蕎麦打ちです。

    香りの強い粗挽き。
    蕎麦の実を丸ごと挽く挽きぐるみ。
    力強い苦味を持つ韃靼蕎麦。

    それぞれの個性を自由に組み合わせ、自分だけのオリジナルブレンドをつくる。

    細くても黒い蕎麦。
    しっかり茹でても切れにくい蕎麦。
    もちっとして、すすれる粗挽き十割蕎麦。

    昔からの技術を大切にしながら、現代の料理として蕎麦を自由にする。
    それが高のの「油結び」です。

    プロテイン・ブラックセサミン・ルチン

    高のの代表料理「護摩蕎麦」は、大豆のすり身である呉と、黒練り胡麻を合わせた温かい蕎麦料理です。

    大豆のたんぱく質。
    黒胡麻に含まれるセサミン。
    韃靼蕎麦に含まれるルチン。

    言葉にすれば、

    PROTEIN・BLACK SESAMIN・RUTIN

    昔から日本人が食べてきた大豆、胡麻、蕎麦を、一つの鉄鍋に仕立てました。

    新しい栄養食品をつくったのではありません。
    昔から日本人の心と身体を支えてきた素材を、現代の食生活に合う一杯の料理として組み直したのです。

    高のの蕎麦は、いわば食べるルチン料理です。

    高のの出汁を、最後の一滴まで食べる

    高のの出汁は、鰹節、昆布、干し椎茸から引きます。
    化学調味料には頼りません。

    この大切な出汁を、蕎麦を食べ終えたところで残してしまわない。

    護摩蕎麦の締めには、玄米と卵を入れた薬膳粥をご用意しています。
    また、玄米とろろ飯と合わせることで、出汁も大豆も黒胡麻も、最後まで一つの食事として味わえます。

    蕎麦だけを食べて終わるのではなく、出汁まで食べ切る。

    おいしさとともに、素材の持つものを身体へ届ける。
    そこまで考えて、初めて高のの蕎麦料理は完成します。

    スマートミールを取得した理由

    高のは、自分たちの料理の考え方を言葉だけで終わらせないため、健康な食事・食環境を認証する「スマートミール」を取得しました。

    おいしいこと。
    満足できること。
    そして、食べる人の身体を考えていること。

    蕎麦屋だから健康なのではありません。
    何を選び、どう組み合わせ、どのような一食に仕立てるか。

    その積み重ねが、身体を考えた料理になると思っています。

    昔の蕎麦から、現代の日本料理へ

    蕎麦は、昔から日本人の暮らしのそばにありました。

    特別な健康食品ではなく、日々の食事として、人の心と身体を支えてきたものです。

    だからこそ、昔の形を守るだけでなく、今を生きる人のために料理したい。

    大豆、黒胡麻、韃靼蕎麦、粗挽き蕎麦、挽きぐるみ、玄米、とろろ、鰹節、昆布、干し椎茸。

    一つ一つの素材には、それぞれ役目があります。
    その役目を考え、出汁で結び、一つの食事にする。

    蕎麦を料理する。
蕎麦を料理と考える。

    高のがつくっているのは、昔の日本食の形を借りた健康料理ではありません。

    日本料理の考え方を受け継ぎながら、今の人の身体と暮らしに合わせた、現代の日本料理です。

    決まった正解に従うだけではなく、蕎麦粉を自由に選び、自由に組み合わせ、自分の身体と好みに合った蕎麦をつくる。

    どうぞ高ので、あなた自身の蕎麦料理をお楽しみください。

    蕎麦料理とは、蕎麦と料理を並べることではありません。蕎麦粉そのものを料理することです。

    粗挽き、挽きぐるみ、韃靼蕎麦を自由にブレンドし、油結びで十割蕎麦にする。さらに、大豆、黒胡麻、出汁、玄米などを組み合わせ、蕎麦粉の持つ味と力を一つの食事として身体へ生かす。

    高のは、蕎麦と料理のある蕎麦屋ではなく、**蕎麦粉を料理する「蕎麦料理レストラン」**です。

    蕎麦料理レストラン 高の
    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の
    代表 高野定義

  • 「僕の蕎麦が、やっと生まれた――油結びがくれた自由」

    「僕の蕎麦が、やっと生まれた――油結びがくれた自由」

    【タイトル】

    僕の蕎麦が、やっと生まれた――油結びがくれた自由

    今日、初めて分かったことがあります。

    僕は、自分の思う好きな蕎麦粉を、自分の好きなようにブレンドして打ちたかった。

    そして、自分の好きな出汁で食べてほしかった。

    自分の好きな蕎麦です。

    僕の蕎麦。

    それが料理です。

    油結びによって、ようやくその一杯を形にできるようになりました。

    初めて油結びができた時よりも、今のほうが嬉しい。

    なぜ油結びを生み出したのか、その意味が今日、初めて分かったからです。

    【腕前を見せるための蕎麦ではなかった】

    蕎麦には、さまざまなつなぎ方があります。

    僕もいろいろと知り、試し、学んできました。

    しかし、どこか乗り切れない気持ちがありました。

    つなぐ技術そのものが主役になり、腕前を見せるために蕎麦を打っているように感じることがあったからです。

    もちろん、それぞれの技術には意味があり、二八蕎麦を否定するつもりもありません。

    ただ、僕が作りたかった蕎麦は、技術を証明するためのものではなかった。

    蕎麦打ちは競技ではありません。

    僕は料理人として、自分が本当に好きな蕎麦粉を選び、それを自分の出汁と結び、一杯の料理にしたかったのです。

    今日、やっと腕前自慢から解き放たれた気がします。

    技術を捨てたのではありません。

    技術を自慢する必要がなくなったのです。

    【油結びは、蕎麦を邪魔しない】

    油結びは、食用油と水を先に十分に撹拌し、その仕込み水で蕎麦粉100%の生地を水回しする、僕の十割蕎麦の打ち方です。

    この方法の一番素晴らしいところは、油結びそのものが主役にならないことです。

    蕎麦粉の香り、粗さ、色、食感。

    その粉が持つ個性を押さえ込まず、僕の好きなブレンドを蕎麦にできる。

    さらに、油という栄養を一杯へ加えることができる。

    油結びは、ただ切れにくくするための技術ではありません。

    蕎麦を邪魔せず、蕎麦に新しい価値を加え、料理人を自由にする技術です。

    油結びによって、僕は自由になりました。

    【やっと二八から自由になれた】

    これまでは、「この蕎麦粉はつながるか」「十割で打てるか」ということを先に考えていました。

    けれど油結びによって、問いが変わりました。

    「打てるか、打てないか」ではなく、

    「どの蕎麦粉で、どんな蕎麦を料理したいのか」。

    フランスの蕎麦粉も、粗挽きの蕎麦粉も、韃靼蕎麦も、自分が好きなら選べる。

    十割は、純度や腕前を自慢するためのものではなかった。

    料理人が蕎麦粉を自由に選ぶための十割だったのです。

    やっと二八から解放された。

    そして、好きな蕎麦粉で「僕の蕎麦」を作れるようになりました。

    【なぜ、フランスの蕎麦粉を打つのか】

    僕はこれまで、フランスの蕎麦粉で十割蕎麦を打つことに挑戦してきました。

    今日初めて、その本当の理由が分かってきました。

    日本の蕎麦打ちの腕前を、フランスで見せたいからではありません。

    フランスの蕎麦粉を、日本の蕎麦粉と同じものにしたいからでもありません。

    フランスの蕎麦粉の個性を消さず、その土地の粉で「僕の蕎麦」を料理したかったのです。

    粉が変われば、香りも、粗さも、水の入り方も変わります。

    油結びは、その違いを押さえ込むのではなく、受け入れるための方法でした。

    その土地の蕎麦粉を、その土地の水と空気の中で蕎麦にする。

    世界のどこにいても、料理人が好きな粉を選び、自分の蕎麦を作る。

    これが、油結びの素晴らしいところです。

    【結びたかったのは、蕎麦と出汁だった】

    今思えば、僕が本当に結びたかったのは、蕎麦粉と水だけではなかったのだと思います。

    僕が選んだ蕎麦粉と、僕が作ってきた出汁。

    蕎麦と出汁を結びたかった。

    蕎麦は蕎麦打ちの腕前として語られ、出汁は料理として語られる。

    僕の中でも、長い間、その二つが別々だったのかもしれません。

    けれど、本当に作りたかったものは、最初から一杯の料理でした。

    好きな蕎麦粉を選ぶ。

    好きな出汁を作る。

    その二つが出会って、初めて「僕の蕎麦」になる。

    油結びは、粉と水を結び、蕎麦と出汁を結び、日本とフランスを結び、最後に蕎麦打ちと料理人としての僕を結んでくれました。

    【「未来へ蕎麦を」の意味】

    僕は、ずっと「未来へ蕎麦を」と言ってきました。

    しかし、その意味を自分でも十分に分かっていなかったのだと思います。

    未来へ蕎麦を残すとは、昔からの形をそのまま守ることだけではない。

    好きな蕎麦粉を選び、好きな出汁を作り、自分の一杯を料理として完成させる。

    その自由を、次の料理人へ渡すことです。

    未来へ残したいのは、僕が作った一杯だけではありません。

    次の料理人が「僕の蕎麦」「私の蕎麦」を生み出せる可能性です。

    以前、聖書の言葉から、考えることは自由なのだと受け取りました。

    「すべてのことは許されている。しかし、すべてのことが益になるわけではない。」

    ――コリントの信徒への手紙一 10章23節

    考えることは自由。

    試すことも自由。

    けれど、それが料理として人のためになるのか。

    油結びは、自由な発想から始まりました。

    そして今、蕎麦を邪魔せず、自分の好きな一杯を作る自由を、僕に与えてくれました。

    【僕の蕎麦が生まれた日】

    初めて油結びができた日は、技術が生まれた日でした。

    今日は、その技術が何のために生まれたのか分かった日です。

    蕎麦をつなげた日より、料理人として自由になれた日のほうが嬉しい。

    腕前自慢から解き放たれた時、僕の蕎麦打ちは料理になりました。

    自分の思う、好きな蕎麦粉のブレンドで打つ。

    自分の好きな出汁で食べてほしい。

    これは、自分の好きな蕎麦です。

    僕の蕎麦。

    それが料理です。

    僕の蕎麦が、やっと生まれた。

    だから今、未来へ蕎麦を渡せる。

    高野定義

    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の

  • 小麦蕎麦の温かいつゆは塩分濃度約0.8%|割り出汁で最後まで味わう蕎麦屋の一杯

    小麦蕎麦の温かいつゆは塩分濃度約0.8%|割り出汁で最後まで味わう蕎麦屋の一杯

    「蕎麦屋のラーメン」と聞くと、濃いスープを想像し、スープは残すものだと思われるかもしれません。

    しかし、亀戸養生料理鍋蕎麦屋高のの「小麦蕎麦」は、一般的なラーメンとは少し違います。

    国産小麦を手打ちした麺を、蕎麦屋の出汁と一緒に味わう料理です。

    温かいつゆの塩分濃度は約0.8%

    温かいつゆの現在の配合は、

    • 出汁 300ml
    • つゆ 20ml

    合計320mlです。

    使用しているたまり醤油の食塩相当量から計算すると、温かいつゆの塩分濃度は約0.8%となります。

    ラーメンのような強い塩味を残すのではなく、鰹、昆布、干し椎茸の出汁を味わっていただくための濃度です。

    ※仕込みや計量によって多少の差があります。

    さらに、割り出汁をご用意しています

    味の感じ方は、人によって異なります。

    そこで高のでは、温かいつゆをお好みの濃さに整えていただけるよう、さらに「割り出汁」をご用意しています。

    そのまま出汁を味わう。

    途中で割り出汁を加える。

    麺を食べ終えたあと、最後の一口まで楽しむ。

    決められた濃さを押しつけるのではなく、ご自身の舌で一杯を完成させていただきたいと考えています。

    ラーメンではなく「小麦蕎麦」

    入口としては「蕎麦屋のラーメン」とお伝えしています。

    けれど、私たちが作っているものは、国産小麦を蕎麦と同じように水回しし、踏み、延し、包丁で切る「小麦蕎麦」です。

    超多加水55%。

    国産小麦の香りと瑞々しさを、もちもちの太麺に閉じ込めました。

    濃いスープの力で食べるのではなく、小麦、出汁、季節の素材を一緒に味わう。

    それが、蕎麦屋が作る小麦蕎麦です。

    出汁まで味わって完成する一杯

    小麦蕎麦の温かいつゆは、塩分濃度約0.8%。

    さらに割り出汁もご用意しています。

    スープを残すことを前提にしたラーメンではなく、出汁まで味わい、ご自身の好みの濃さで最後まで楽しんでいただく料理です。

    火曜日、週に一度。

    国産小麦を手打ちして、お待ちしております。

    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の
    東京・亀戸

  • 油結び蕎麦打ちはなぜ切れないのか|2027年春、フランスへ伝える物語

    油結び蕎麦打ちはなぜ切れないのか|2027年春、フランスへ伝える物語

    油結びは、時間と失敗の連続から生まれました。

    世界と日本を繋ぎ、未来に残せるものが、僕にあるだろうか。

    素材を活かす。
    削らない。混ぜ物に頼らない。
    蕎麦を蕎麦のまま、十割で打つ。

    フランスの蕎麦粉で、十割蕎麦を打ちたい。

    その一心から生まれた蕎麦の作り方が「油結び」です。

    産地や性質の異なる、さまざまな蕎麦粉。
    その土地の蕎麦粉を、その土地の水で十割蕎麦にする。

    僕は、そのための蕎麦打ち技術を生み出し、残し、次の世代へ伝えたい。

    日本人として。
    日本料理人として。
    人生の最後まで料理人でありたい。

    世界と日本が繋がる、十割蕎麦打ちチャレンジ。

    これは、油結びをフランスへ伝える物語です。

    フランス活動記11
    亀戸養生料理鍋蕎麦屋高の
    SOBA TAKANO

    #フランス活動記 #油結び #十割蕎麦 #蕎麦打ち #蕎麦打ち技術 #手打ち蕎麦 #粗挽き蕎麦 #削らない蕎麦 #日本料理 #日本料理人 #フランス #マルセイユ #世界と日本を繋ぐ #未来へ残す #SOBATAKANO

  • 油結び――名前のない試みから生まれた、十割蕎麦の新しい結び

    油結び――名前のない試みから生まれた、十割蕎麦の新しい結び

    フランスの蕎麦粉と、フランスの水で、十割蕎麦を打ちたい。

    油結びは、その夢から始まった。

    小麦粉を加えず、蕎麦粉100%で打つ。

    日本から蕎麦粉を持って行くのではない。

    その土地で育った蕎麦を、その土地の水で結ぶ。

    それが、僕の考える「地蕎麦」である。

    ■2023年、帰りの飛行機で決めたこと

    2023年、フランスでの活動を終え、日本へ帰る飛行機の中で、僕は次の挑戦を決めていた。

    次は、フランス産蕎麦粉100%と、現地の水だけで十割蕎麦を打つ。

    日本の蕎麦粉を持って行って打つのではない。

    フランスの土地で育った蕎麦を、フランスの水で結ぶ。

    粉も、水も、空気も違う。

    日本で打つ十割蕎麦と、同じようにはいかないだろう。

    それでも、小麦粉には頼りたくなかった。

    帰りの飛行機の中から、次の試行は始まっていた。

    ■2024年、湯捏ねで挑んだ

    2024年、僕はフランス産蕎麦粉100%の十割蕎麦に、湯捏ねで挑んだ。

    日本にいるときから湯捏ねを繰り返し、フランスでも実践した。

    ロバートでの二週間。

    ジャパンエキスポSUD。

    熱の力を借りれば、フランス産蕎麦粉100%でも麺としてつなげることができた。

    湯捏ねは、間違いではなかった。

    フランスの蕎麦粉に向き合うために必要だった、大切な技術である。

    けれど、打てることと、その蕎麦粉を十分に活かすことは同じではなかった。

    熱を利用すれば、麺はつながる。

    その一方で、蕎麦の香りや、粗挽き粉のザクザクした力を、十分に残せていないように僕は感じた。

    湯捏ねを否定したのではない。

    湯捏ねで打てたからこそ、次の疑問が生まれた。

    熱を使わず、小麦粉も加えずに、フランスの蕎麦粉を結ぶことはできないだろうか。

    ■フランスで出会った、柔らかなパン

    2024年のフランスで、僕は柔らかなパンに出会った。

    「なぜ、こんなに柔らかいのか」

    そう尋ねると、返ってきた答えは、

    「バターの量だ」

    だった。

    その言葉が、帰国する前から頭のどこかに残っていた。

    油脂は、生地を変える。

    ならば、小麦粉を使わない十割蕎麦にも、油脂を利用できるのではないか。

    まだ「油結び」という名前も、明確な方法もなかった。

    ただ、その発想の輪郭は、フランスで生まれ始めていた。

    ■名前のない試み

    帰国後、僕は油を使った蕎麦打ちを試し始めた。

    最初から、油と水を攪拌する現在の方法だったわけではない。

    まず、水回しを終え、菊練りをしたあとの生地を、油のついた手で撫でた。

    角出しをした生地の表面も、薄く油で撫でた。

    油で蕎麦を固めようとしたのではない。

    粗挽きの十割蕎麦は、延す途中で表面が乾き、細かなひびが入り、そこから切れてしまうことがある。

    その弱い表面を、油で守ることはできないだろうか。

    油をつけた手で撫でると、生地の表面が落ち着いた。

    延したときの感触も変わった。

    粗い蕎麦粉の粒を残したまま、生地が前へ進もうとする。

    「これは、いけるかもしれない」

    理屈が先にあったのではない。

    最初にあったのは、手に残った感触だった。

    ■油結びの始まりは、粘土と漆喰だった

    僕の頭にあったのは、料理だけではなかった。

    粘土。

    漆喰。

    粘土を扱ったときの感触。

    漆喰の表面を、職人が何度も手で撫でながら仕上げていく姿。

    僕の中には、油が素材の表面を整え、乾燥やひび割れから守るという感覚が残っていた。

    蕎麦の生地も、油のついた手で撫でたらどうなるだろう。

    それが、最初の試みだった。

    粘土、漆喰、そして蕎麦。

    別々に見えていた経験が、少しずつ一つにつながり始めた。

    ■そばがきと、乳化させたいドレッシング

    もう一つの原点は、そばがきだった。

    蕎麦粉と水が変化していく様子を、そばがきを作りながら何度も見てきた。

    さらに料理の中では、油と水分を分離させず、乳化したドレッシングにしたいと考えていた。

    蕎麦粉。

    水。

    油。

    それぞれ別に考えていたものが、頭の中で少しずつ結びついていった。

    油を粉へ直接入れるだけでは、粉全体へ均一に届かない。

    油を水へ入れるだけでも、すぐに分離する。

    それなら、油と水を先に十分に攪拌し、油を細かく乳化・分散させた状態で蕎麦粉へ届けたらどうなるのか。

    そこから、現在の油結びへつながる試行が始まった。

    ■フランスから届いたクルミ油

    2024年の夏、来日したジュリアとミカちゃんから、フランス土産としてクルミ油をもらった。

    オリーブオイルだけではない。

    その土地の油を使えば、その土地の蕎麦と水を結ぶことができる。

    蕎麦粉、水、油。

    それぞれが同じ土地のものであれば、そこに新しい「地蕎麦」が生まれるかもしれない。

    油は、単なる補助材料ではない。

    土地と土地を結ぶ存在にもなり得る。

    その考えが、少しずつ形になっていった。

    ■2024年9月、確信した日

    2024年9月、ガレット職人のまろさんが来日した。

    その頃、僕はすでに、名前のないまま油を使った蕎麦打ちを試していた。

    けれど、公にはしていなかった。

    フランス産蕎麦粉を使うときには、その土地のオリーブオイルを使うことも一つの演出として話せた。

    しかし、日本の蕎麦粉へ油を使うことには、蕎麦職人として、どこか後ろめたさがあった。

    これは十割蕎麦と言ってよいのだろうか。

    蕎麦から逃げていることにならないだろうか。

    僕は、まろさんに尋ねた。

    「ガレットの生地に、油を入れますか」

    まろさんは、

    「入れる」

    と答えた。

    もちろん、ガレットと蕎麦は違う。

    まろさんと僕の方法も同じではない。

    けれど、蕎麦粉の性質を知るガレット職人も、生地に油を使っていた。

    蕎麦粉と油を組み合わせることは、決して間違いではない。

    その答えを聞いた瞬間、名前のないまま続けてきた自分の試みに、確信を持った。

    2024年9月は、油結びを突然発明した月ではない。

    続けてきた試みに、初めて確信を持てた月である。

    ■2025年も、フランスでは湯捏ねだった

    2025年、僕は再びフランスで十割蕎麦を打った。

    日本にいるときから湯捏ねを繰り返し、フランスでも湯捏ねによる十割蕎麦を実践した。

    熱の力を利用すれば、フランス産蕎麦粉100%でも麺としてつなげることができる。

    けれど、僕の中には、前年から続く違和感が残っていた。

    打つことはできる。

    しかし、もっと蕎麦を活かす方法があるのではないか。

    熱ではなく、別の方法で結ぶことはできないだろうか。

    その思いを抱えたまま帰国した。

    ■冷やした蕎麦湯と油

    帰国後、最初に試したのは蕎麦湯だった。

    前日に蕎麦湯を取り、冷やしておく。

    その冷たい蕎麦湯と油を合わせ、蕎麦粉へ加えた。

    蕎麦湯に含まれる蕎麦由来の成分と、油と水の乳化・分散を利用できないかと考えたのである。

    これは、湯捏ねのように打つときに熱を加える方法ではない。

    冷ました蕎麦湯を使い、油とともに蕎麦粉へ届ける試みだった。

    結果を確かめながら、次第に方法を変えていった。

    そして、蕎麦湯を使わず、水と油を先に十分に攪拌してから蕎麦粉へ加える、現在の油結びへ進んだ。

    ■感覚を、再現できる技術へ

    手で撫でたら、生地の感触が変わった。

    油を加える順番を変えたら、粉への届き方が変わった。

    油と水を先に攪拌したら、油だけを別に入れたときとは違う生地になった。

    そこで、乳化や油脂の分散に関する調理科学の資料を調べた。

    攪拌の方法。

    攪拌する時間。

    油の割合。

    水の温度。

    粉への届け方。

    油を多く入れればよいわけではない。

    蕎麦の香りや食感を損なわず、粗挽き十割蕎麦の結びを助ける範囲を探す。

    感覚から始まった試みを一つずつ確かめ、繰り返すことのできる技術へ近づけていった。

    ■油結びとは何か

    油結びとは、蕎麦粉へ油を直接混ぜ込むだけの方法ではない。

    水と少量の油を先に十分に攪拌し、油を細かく乳化・分散させた状態で蕎麦粉へ届ける。

    その水で粉全体を均一に潤し、粗挽き蕎麦粉100%の生地を結びへ導く方法である。

    現在の記録例では、油100ccと水600ccを攪拌して仕込み水を作っている。

    ただし、蕎麦粉の産地、挽き方、粒度、季節、湿度によって必要な加水は変わる。

    毎日の加水は、粉の状態を手で確かめながら調整する。

    大切なのは、油の量だけではない。

    油と水を先に攪拌すること。

    粉全体へ均一に届けること。

    最後は、自分の手で粉の状態を読むことである。

    油結びは、油で蕎麦を固める技術ではない。

    粗挽き粉の粒を残し、乾燥やひび割れを抑えながら、蕎麦本来の香りと食感を活かすための試みである。

    ■目指している蕎麦

    目指しているのは、細くて喉越しのよい蕎麦ではない。

    黒くて、太い。

    ザクザク噛む。

    蕎麦という穀物を、歯と身体で味わうための蕎麦である。

    粗挽きの粒を消して、均一で滑らかな麺にするのではない。

    粒を残しながら、麺にする。

    油結びは、そのための技術である。

    ■同じ公開例は、まだ確認できていない

    蕎麦粉を使った麺生地へ油を加えた例が、世界にまったく存在しないわけではない。

    海外には、蕎麦粉、澱粉、サイリウム、油、水などを組み合わせたグルテンフリーのバックウィートパスタもある。

    しかし、それは蕎麦粉100%ではなく、油と水を先に攪拌して粗挽き十割蕎麦の水回しに使う方法とも異なる。

    現在確認できる公開資料の範囲では、

    「水と少量の油を先に攪拌し、乳化・分散させた仕込み水で、粗挽き蕎麦粉100%の手打ち蕎麦を打つ」

    という油結びと同じ実践記録は見つかっていない。

    ただし、世界初とは断定しない。

    もし同じ考えへ先にたどり着いた人がいれば、その記録を知りたい。

    先人がいれば敬意を払い、互いの方法の違いを確かめたい。

    それは、油結びの可能性をさらに深めることになる。

    大切なのは、誰が一番かではない。

    いつ、なぜ考え、何を試し、どのような違いが生まれたのかを、日付の残る形で記録することである。

    ■名前のない試みを、歴史に残す

    油結びは、ある日突然生まれたものではない。

    2023年、フランスから帰る飛行機の中で決めた、次の挑戦。

    2024年、フランスで湯捏ねにより打った十割蕎麦。

    柔らかなパンと、「バターの量だ」という言葉。

    帰国後、油のついた手で蕎麦生地を撫でた、名前のない試み。

    ジュリアとミカちゃんが届けてくれた、フランスのクルミ油。

    まろさんから聞いた、ガレットにも油を入れるという答え。

    2025年、再びフランスで続けた湯捏ね。

    帰国後に試した、冷たい蕎麦湯と油。

    そして、水と油を先に攪拌する現在の方法。

    別々に見えていた経験が、一つずつつながって生まれた。

    理屈が先にあったのではない。

    やってみなければ、分からなかった。

    僕は、やった。

    手で触れ、失敗し、切れ方を見て、もう一度打った。

    その積み重ねに、後から理屈が追いついてきた。

    これが、僕の油結びである。

    2025年から、フランスでの蕎麦打ちワークショップでも、現地の蕎麦粉と向き合いながら、この経験を伝えている。

    油結びは完成ではない。

    粉が変われば、答えも変わる。

    土地が変われば、水も油も変わる。

    だから、この物語はまだ途中にある。

    フランスの蕎麦粉。

    フランスの水。

    フランスの油。

    その土地のものを、その土地で結ぶ。

    僕はこれからも、十割蕎麦という一杯の中に、新しい「地蕎麦」を探し続ける。

    【油結びの年表】

    2023年
    フランスから帰国する飛行機の中で、次はフランス産蕎麦粉100%と現地の水で十割蕎麦を打つことを決意する。

    2024年
    フランスで湯捏ねによる十割蕎麦に挑戦。ロバート、ジャパンエキスポSUDで実践する。

    2024年・フランス滞在中
    柔らかなパンについて尋ね、「バターの量だ」という答えを聞く。油脂が生地を変えるという感覚が残る。

    2024年・帰国後
    小麦粉を使わずにフランス産蕎麦粉を結ぶ方法を考え、油を使った試行を始める。菊練り後や角出し後の生地を、油のついた手で撫でる。

    2024年夏
    来日したジュリアとミカちゃんから、フランス土産のクルミ油を受け取る。蕎麦粉、水、土地の油を結ぶ考えが形になり始める。

    2024年9月
    来日したガレット職人のまろさんへ、生地に油を入れるか尋ねる。「入れる」という答えを聞き、自分の試みに確信を持つ。

    2025年
    日本とフランスで、湯捏ねによる十割蕎麦を続ける。

    2025年・帰国後
    前日に取って冷やした蕎麦湯と油を使う方法を試す。その後、水と油を先に攪拌して粉へ均一に届ける方法へ改良する。

    現在
    水と少量の油を十分に攪拌し、乳化・分散させた仕込み水で、粗挽き蕎麦粉100%を打つ「油結び」として記録と実践を続けている。

    【記録】

    油結びによる十割蕎麦打ちの工程、配合、変化は、YouTube、Instagram、Facebookで継続して公開しています。

    YouTube:SOBA TAKANO
    Instagram:亀戸養生料理 高の
    Facebook:亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の

    検索語:
    油結び
    油結び 十割蕎麦
    油結び 粗挽き蕎麦
    SOBA TAKANO
    フランス産蕎麦粉 十割蕎麦

  • 夫婦ふたり、団地の蕎麦屋ミシュランまでの道― フランス活動記 ―3

    夫婦ふたり、団地の蕎麦屋ミシュランまでの道― フランス活動記 ―3

    何故コロナ禍で蕎麦を打つのか

     東京・亀戸「鍋蕎麦料理 高の」。

    夫婦二人で営む、小さな十割手打ち蕎麦店です。

    私がフランスを目指すようになったのは、コロナ禍の中でした。

    店を思うように開けられない日々。

    先が見えない中で、もう一度店を開けられる日が来たら、高のをどんな店にしたいのか。自分は何者として生きていきたいのか。

    私は、それを考えました。

    「飲み屋」から「蕎麦屋」へ

    それまでの高のは、お酒と料理を楽しむ店として知られていました。

    しかし、私が本当に残したかったものは、それだけではありませんでした。

    高のの認知を「飲み屋」から「蕎麦屋」へ変える。

    夜を中心にしていた営業時間を朝へ移し、毎朝、十割蕎麦を打つ。

    蕎麦を店の真ん中に置き、自分の仕事をもう一度つくり直す。

    コロナ禍で店が止まった時間は、私にとって、自分の料理人人生を考え直す時間になりました。

    日本人の料理人と呼ばれたい

    私は、ただ「蕎麦を打つ人」と呼ばれたいわけではありません。

    「日本人の料理人」と呼ばれたい。

    十割蕎麦も、護摩蕎麦も、出汁も、呉汁も、鉄鍋も、鶏の素揚げも、すべて私が考える日本料理です。

    では、その料理が日本の外へ出たときにも通用するのか。

    食の国・フランスで認められれば、自分が続けてきた料理が、日本料理として世界に届くかもしれない。

    食のフランスで一旗あげたい。

    それが、店を再び開けるときに掲げた目標であり、私の夢になりました。

    日本から蕎麦を持っていくのではない

    私がやりたかったのは、日本の蕎麦粉をフランスへ運んで、日本と同じ蕎麦を再現することではありません。

    フランスで育った蕎麦を、フランスの水で打つ。

    その土地の粉、その土地の水、その土地の空気の中で十割蕎麦を作り、その土地の人と一緒に食べる。

    それが、私の考える「地蕎麦」です。

    十割蕎麦は、日本だけの材料でなければ作れないものではありません。

    土地が変われば、香りも、水も、蕎麦の表情も変わる。

    その違いを受け入れて、フランスの大地の味を十割蕎麦にすることに意味があると考えました。

    パンの国なら、蕎麦の心も伝わる

    フランスでは、パンは単なる食べ物ではありません。

    小麦と水から作られ、土地や暮らしとともにある文化です。

    蕎麦も同じです。

    粉と水だけの簡素な料理だからこそ、素材、土地、作り手の技術が表れます。

    パンを文化として大切にする人たちなら、十割蕎麦の心も理解してくれるのではないか。

    私はそう信じて、フランスを選びました。

    夢は、マルセイユからディジョンへ

    最初は、コロナ禍の中で思い描いただけの夢でした。

    その夢がマルセイユへつながり、Sakura Bentoでのワークショップ、Japan Expo Sudでの蕎麦打ち、Robato Marseilleでの護摩蕎麦へと、一つずつ現実になっていきました。

    そして今、次に目指しているのはディジョンです。

    マルセイユで出会った仲間たちとともに、フランスの食文化の中へ、十割蕎麦と高のの料理を届けたい。

    量の勝負ではありません。

    料理人として、日本の食文化を運ぶ。

    コロナ禍で掲げた目標は、今も終わっていません。

    あのとき描いた夢の、まだ途中にいます。


    次回
    【フランス活動記②】Sakura Bentoで初めて開いた、十割蕎麦打ちワークショップ

    フランス産蕎麦粉と現地の水で、人々と一緒に蕎麦を打った最初の日を記します。

    店舗情報・公式ブログ
    https://sobatakano.art.blog/

  • 蕎麦屋のラーメン?――小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋のラーメン?――小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋のラーメン?

    そう見えるかもしれません。

    けれど私は、ラーメンを作ろうとして始めたわけではありません。

    ラーメンの本質を知るおこがましさは、ございません

    いつものように、粉を選び、
    いつものように、水を入れ、
    いつもの手で打っただけです。

    ただ、蕎麦粉ではなく、
    国産小麦を打った。

    手が決めた、加水率55%

    十割蕎麦を打ち続けて十四年。

    その間に覚えたのは、数字に手を合わせることではなく、
    粉と水の間に生まれる、わずかな違和感を探ることでした。

    小麦にも、手の感覚だけで水を入れました。

    生地が心地よいところで止め、
    あとから測ってみると、加水率は55%。

    55%を目指したのではありません。
    手が選んだ場所が、55%だったのです。

    十四年連れ添った、出汁とかえし

    麺が小麦に変わっても、
    出汁は、いつもの蕎麦出汁です。

    鰹、昆布、干し椎茸。

    つゆには、十四年間連れ添ってきた「かえし」を使います。

    新しい料理を始めるときにも、
    困ったときにも、
    ここへ戻れば安心できる。

    高のにとって、信用のある味です。

    違うのは、新鮮な鶏油を加えること。

    それだけで、いつもの蕎麦出汁に、
    小麦を迎えるための温かさと香りが生まれます。

    出汁を冷まさず、小麦を生かす

    温かい出汁へ、麺を沈めたままにはしません。

    出汁を冷まさず、
    小麦の香りと手打ち麺の食感を生かすため、
    一口ずつ、つけていただく。

    これは、十割蕎麦を最後まで温かく味わうために、
    高のが続けてきた「鍋蕎麦」の様式です。

    ラーメンの食べ方を借りたのではない。

    蕎麦屋が、自分の道具と技術と味をたどったら、
    この形になりました。

    もう一つのつゆ、まめつゆ

    温かい蕎麦出汁と並ぶのは、
    冷たい「まめつゆ」です。

    大豆をすり、蕎麦つゆと合わせる。

    日本の郷土料理「呉汁」から生まれた、
    高ののGODJIRU STYLE。

    温かい一汁と、冷たい一汁。

    二つのつゆを行き来しながら、
    小麦の甘み、香り、余韻を味わっていただきます。

    変わったのは、粉だけ

    出汁も、かえしも、道具も、食べ方も、
    十四年間積み重ねてきた蕎麦屋の仕事です。

    変わったのは、
    蕎麦粉を打ったか、
    小麦を打ったか。

    それだけです。

    だから、これは町蕎麦のラーメンではありません。

    ラーメンと競うための一杯でもありません。

    蕎麦屋がラーメンを真似たのではなく、
    蕎麦打ち職人が、自分の手のまま小麦へ進んだもの。

    小麦蕎麦 宣言

    蕎麦屋が、
    蕎麦の技術と思想で小麦を打つ。

    蕎麦出汁と、十四年のかえし。
    鍋蕎麦の様式と、呉汁から生まれたまめつゆ。

    この一食を、高のは、

    「小麦蕎麦」

    と呼ぶことを、ここに宣言します。

    火曜日だけ、
    蕎麦粉を小麦に持ち替える。

    その先に何があるのかは——

    店で、確かめてください。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋高の
    店主 高野定義


    店舗案内

    毎週火曜日 9:00〜13:00
    週に一度・限定30食
    国産小麦100%・棒打ち手打ち・加水率55%
    メニューは、ひとつだけ

    抜粋

    蕎麦屋のラーメン? 十四年間、十割蕎麦を打ってきた手で国産小麦を打つ。蕎麦出汁、十四年のかえし、鍋蕎麦の様式から生まれた一食を、高のは「小麦蕎麦」と宣言します。

    スラッグ

    komugi-soba-declaration

    タグ

    小麦蕎麦、蕎麦屋のラーメン、手打ち麺、加水率55%、蕎麦出汁、かえし、鍋蕎麦、まめつゆ、呉汁、亀戸

  • 養生蕎麦とは?|更科・藪・田舎に続く、新しい蕎麦の方向

    養生蕎麦とは?|更科・藪・田舎に続く、新しい蕎麦の方向

    養生蕎麦とは

    養生蕎麦とは、日本料理の哲学に基づき、身体に徳する、バランスの取れた一食を目指す新しい蕎麦の方向です。

    更科、藪、田舎などと同じように、蕎麦の考え方と進む方向を示す言葉です。

    まだ歴史が浅く、世間には馴染みがありません。だから今後は、初めて見る人にも意味が伝わるように、その定義を添えて発信していきます。

    「養生蕎麦」を初めて発表した日

    2015年10月22日。

    亀戸養生料理 高のは、公式SNSで初めて「亀戸名物 養生蕎麦 高の」と発表しました。

    投稿に添えた言葉は、

    「常識を超えた美味しさを!」
    「セサミン大量!」

    この日が、高のが自らの蕎麦を「養生蕎麦」と名づけ、世の中へ示した最初の日です。

    2014年に発表した名代護摩蕎麦を代表作として、その料理に流れていた養生の考え方を、蕎麦の新しい方向を示す言葉へと育てたのが「養生蕎麦」です。

    「身体に良い蕎麦」だけではありません

    養生と聞くと、健康食や栄養価の高い蕎麦を思い浮かべるかもしれません。

    しかし、高のが考える養生は、特定の栄養成分だけを強調するものではありません。

    食材には、それ

    養生蕎麦とは?|更科・藪・田舎に続く、新しい蕎麦の方向

    養生蕎麦とは

    養生蕎麦とは、日本料理の哲学に基づき、身体に徳する、バランスの取れた一食を目指す新しい蕎麦の方向です。

    更科、藪、田舎などと同じように、蕎麦の考え方と進む方向を示す言葉です。

    まだ歴史が浅く、世間には馴染みがありません。だから今後は、初めて見る人にも意味が伝わるように、その定義を添えて発信していきます。

    「養生蕎麦」を初めて発表した日

    2015年10月22日。

    亀戸養生料理 高のは、公式SNSで初めて「亀戸名物 養生蕎麦 高の」と発表しました。

    投稿に添えた言葉は、

    「常識を超えた美味しさを!」
    「セサミン大量!」

    この日が、高のが自らの蕎麦を「養生蕎麦」と名づけ、世の中へ示した最初の日です。

    2014年に発表した名代護摩蕎麦を代表作として、その料理に流れていた養生の考え方を、蕎麦の新しい方向を示す言葉へと育てたのが「養生蕎麦」です。

    「身体に良い蕎麦」だけではありません

    養生と聞くと、健康食や栄養価の高い蕎麦を思い浮かべるかもしれません。

    しかし、高のが考える養生は、特定の栄養成分だけを強調するものではありません。

    食材には、それぞれの性質と役割があります。

    その理を理解し、味、香り、温度、食感、栄養、食べ方の流れまで整え、食べる人の身体に徳する一食に仕立てる。

    それが、日本料理に受け継がれてきた養生の考え方です。

    一品を作ったのではない。
一食を設計した。

    これが、亀戸養生料理 鍋蕎麦屋高のの料理の姿勢です。

    更科・藪・田舎、そして養生

    更科には、白く上品な蕎麦の美しさがあります。

    藪には、江戸前のつゆと蕎麦を味わう様式があります。

    田舎には、蕎麦の風味を力強く伝える方向があります。

    そして養生蕎麦は、蕎麦だけで完結させず、出汁、大豆、胡麻、季節の食材、食後の締めまでを調和させ、身体を養う一食として考える方向です。

    優劣ではありません。

    どの蕎麦を良しとするか。

    何を大切にして一枚、一椀、一食を仕立てるのか。

    その方向の違いです。

    分かりやすい入口は「韃靼蕎麦ブレンド」

    高のの養生蕎麦を、初めての方に目で見て分かりやすく伝える特徴の一つが、韃靼蕎麦をブレンドした十割蕎麦です。

    殻ごと挽いた蕎麦粉に韃靼蕎麦を重ね、蕎麦の香り、ほろ苦さ、力強さを一枚の中に表します。

    ただし、韃靼蕎麦を使うことだけが養生蕎麦ではありません。

    韃靼ブレンドは、目に見える特徴。
養生は、その蕎麦が向かう方向です。

    鍋蕎麦と護摩蕎麦

    高のは2012年、東京・亀戸で、十割蕎麦を温かく、最後まで美味しく召し上がっていただくために、一つの鍋で一食を仕立てる「鍋蕎麦」を始めました。

    2013年には、日本の郷土料理である呉汁の考え方を蕎麦に取り入れました。

    水に浸した大豆をすりつぶした「呉」、出汁、黒胡麻、鉄鍋。

    それらを結び、2014年に「名代護摩蕎麦」を発表しました。

    養生蕎麦は、高のの蕎麦が進む方向です。

    鍋蕎麦は、その考え方を一食として表す蕎麦様式。

    護摩蕎麦は、その代表となる料理です。

    新しい蕎麦の方向を、亀戸から

    養生蕎麦は、長い歴史を持つ更科、藪、田舎のように、すでに広く知られた言葉ではありません。

    だからこそ、料理を作り、言葉で定義し、毎日の仕事で伝え続けていきます。

    殻ごと挽いた蕎麦粉で十割蕎麦を打つ。

    出汁、大豆、胡麻、季節の恵みを生かす。

    蕎麦だけではなく、食べ終わるまでを一食として考える。

    身体に徳する、一食としての蕎麦。

    それが、亀戸養生料理 鍋蕎麦屋高のの「養生蕎麦」です。

    すべて手作り、手打ち。毎朝限定30食。

    亀戸の団地の下で、夫婦二人で、この新しい蕎麦の方向を育てています。

    GOJIRU STYLE SOBA
    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋高の
    代表 高野定義

  • 蕎麦屋のラーメン|和風出汁と手打ち麺、火曜日だけのダブルスープ

    蕎麦屋のラーメン|和風出汁と手打ち麺、火曜日だけのダブルスープ

    火曜日、高のはラーメンを手打ちします。

    なぜ、蕎麦屋がラーメンを作るのか。

    その答えは、麺だけではなく、
    二つの「つゆ」にあります。

    いつもの蕎麦つゆで作るラーメン

    高のが使うのは、砂糖とみりんを合わせた蕎麦用の「かえし」。

    鰹節、干し椎茸、昆布から引く出汁も、普段の蕎麦に使っているものです。

    2012年の開店から14年。
    返しに返し、磨き続けてきた高のの蕎麦つゆ。

    ラーメンのために、まったく別のスープを作ったわけではありません。

    出汁も、かえしも、いつもの蕎麦用。
    違うのは、毎回新しく作る、香りのよい鶏油だけです。

    いつもの蕎麦つゆに、作りたての鶏油を重ねる。
    これが、一つ目の温かいつけ汁です。

    もう一つは、冷たい大豆の「まめつゆ」

    手前の小さな器は、冷たいまめつゆです。

    大豆をすりつぶした「呉」を、蕎麦つゆでのばして仕立てました。

    呉汁は、日本各地に伝わる郷土料理。
    そして大豆は、味噌や醤油とともに、日本料理を支えてきた食材です。

    高のが長く向き合ってきた呉汁の考えを、手打ちラーメンのつけ汁にしました。

    温かい蕎麦つゆと、冷たいまめつゆ

    今回のGOJIRU STYLE RAMENは、二つのつけ汁でいただきます。

    一つは、作りたての鶏油を重ねた温かい蕎麦つゆ。

    もう一つは、大豆の呉から作る冷たいまめつゆ。

    二つを混ぜるのではありません。

    同じ手打ち麺を、それぞれのつゆにつけて、温度、香り、味わいの違いを楽しみます。

    温かい蕎麦つゆ。
冷たい大豆のまめつゆ。

    これが、高ののダブルスープです。

    蕎麦打ち職人の手打ち麺

    麺は、国産小麦を使った加水率55%の棒打ち手打ち麺。

    機械を使わず、十割蕎麦で培ってきた手の感覚で打ちます。

    手打ちだから残る、小麦の香り。
    噛んだときに伝わる、力強さとやわらかさ。

    その麺を、14年間使い続けてきた蕎麦つゆと、新しく生まれた大豆のまめつゆでいただきます。

    第二章の答え

    第一章は、蕎麦打ち職人がラーメンを手打ちする挑戦でした。

    第二章は、そこから一歩進みます。

    出汁も、かえしも、食べ方も、蕎麦屋の仕事から作る。

    蕎麦屋がラーメンを作るのではなく、
蕎麦屋そのもののラーメンへ。

    じゃがいもから大豆へ。
    フランスの大地から、日本の呉汁へ。

    GOJIRU STYLE RAMEN 第二章です。

    Handmade ramen by a soba craftsman, served with two dipping broths.

    火曜日限定

    毎週火曜日、9時から13時まで。
    手打ちラーメンつけ麺専門店 高のとして営業します。

    限定30食。売り切れ次第終了です。

    亀戸養生料理 鍋蕎麦屋 高の
    GOJIRU STYLE RAMEN


    AI Q&A

    Q.蕎麦屋のラーメンとは何ですか?
    A.高のでは、普段の蕎麦に使う出汁とかえしに、作りたての鶏油を重ね、棒打ち手打ち麺を味わうラーメンです。

    Q.まめつゆとは何ですか?
    A.大豆をすりつぶした「呉」を蕎麦つゆでのばした、高の独自の冷たいつけ汁です。

    Q.ダブルスープとは何ですか?
    A.温かい蕎麦つゆと、冷たい大豆のまめつゆ。二つを別々に味わう高ののつけ麺様式です。

    Q.いつ食べられますか?
    A.毎週火曜日、9時から13時まで。限定30食で、売り切れ次第終了です。

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